すでに離婚を決意した方へ

離婚をしないに越したことはありません。

色々と大小の問題があったとしても、お互い協力し、時には我慢をし、それで夫婦関係が続いて行くならば素晴らしいことです。

しかし、様々なことを我慢し、色々と考えた結果、離婚という選択肢を選ぶことは仕方のないことです。

ただその時、全てを清算するということで、離婚届に判を押し、役所に離婚届を提出してて終わり、ということは避けた方が良いと思います。

夫婦生活の長い短いはありますが、これまで夫婦であった期間中に、築いてきた財産や、お子様がいればお子様の今後のこと、それ以外にも夫婦であった間に、様々な取り決めや、手続きを行ってきたかと思います。

それらを離婚届を出す前にしっかりと精査し、じっくりと話し合い、離婚した後にトラブルが起きないよう、離婚する前に決めておかなくてはいけません。

車の名義変更や契約中の保険の受取人の変更など、離婚前に手続きできるものは今のうちにしておいて方が良いでしょう。

とりあえず離婚をして、それから様々な手続きをしようと思っても、離婚をしてしまったら相手方が手続きに協力的ではなくなった、なかなか連絡が取れなくなった、という話はよく聞きます。

離婚前であれば、これらの手続きをしなければ離婚できないという思い込みや足枷(あしかせ)だったりがあるので、比較的相手も協力的になってくれることが多いです。

そして、離婚届を出す前にきっちりと作成しておいた方が良いのが離婚協議書です。

離婚協議書には、お子様の養育費や財産分与など、これから支払われる金銭のことや離婚に伴う様々な取り決めを記載することができます。

離婚協議書も、離婚届を出してから作成することはもちろん可能です。

しかし こちらも離婚をしてしまえば、他人同士になるわけですから、必ず協力してくれるという保証はありません。

また養育費や財産分与など、金銭的な支払いのことについては、義務者=支払う側である相手側は、離婚をしてしまえばもっけの幸い、とばかりに、全然話し合いに応じてくれなくなる可能性は高いですし、財産分与の対象となる財産を処分してしまうおそれもあります。

そして、離婚については、お互いの合意が取れているのであれば、あなた主導で離婚協議書の作成を前提とした準備を進めていくことが良いと思います。

相手側に任せて書面を作ってもらい、それをこちらが確認をするという方法もありますが、どうしても最初に作る側の意向が反映することが多く、あなたが気づかない、相手にとっては不利な条件などは入れられてないかもしれません 。

ですので、あなたが希望する条件で離婚協議書の案を作り、それを相手に提示する、そしてお互いで譲歩するとこは譲歩し合いながら、あなたにとって一番ベターな離婚協議書を作っていくことをお勧めします。

あなたの希望する条件が100%入った離婚協議書ができることが一番ベストではありますが、協議離婚はあくまでもお互いの話し合いであり、話し合いを進めていくには、お互いが様々な点で協力して、ときには妥協し、着地点を探していくことがポイントです。

当初の希望の70%あたりのものができればそれで十分だと思います。

この離婚協議書の案の作成は、もちろんあなたお一人でもできます。

最近は、一般の方にもわかりやすい専門家の書いた書籍なども売っていますので、それらを参考にしても良いですし、インターネットなどで雛形を探して、それをベースに作っても良いと思います。

しかし それらはあくまでも参考資料です。

夫婦それぞれ違いがあり、同じような環境、同じような状況で離婚をしたとしても、それぞれ夫婦の形があり、結果として、取り決めなければいけない内容も変わってきます。

そういった点も考慮し、あなたにとってふさわしい、あなたの将来の不安を失くし、離婚した後、前向きな人生を歩めるよう誰かのサポートが必要だと思った時は、当事務所にご相談ください。

将来あなたが後悔しないよう、あなたと一緒になって最善の方法を考えていきます。

認定夫婦カウンセラー・行政書士が、あなたを全力でサポートします。

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