「話し合えない」状態で、離婚や別居を考えている方へ

 

―― 書面にすることは、争うためではありません

離婚や別居を考え始めたとき、
多くの方が最初につまずくのが
「話し合いができない」という問題です。

相手が感情的になる
話をそらされる
結論を先延ばしにされる
あるいは、話題に出すこと自体が怖い
このような状態では、
冷静に条件を整理すること自体が難しくなります。

それでも現実は待ってくれません。
生活費、養育費、住まい、今後の生活――
考えなければならないことは、次々に出てきます。

 


「話し合えない=何も進められない」ではありません

話し合いができないと、
「もうどうしようもない」
「我慢するしかない」
と感じてしまう方も少なくありません。

しかし、
話し合いができない状態だからこそ、
頭の中を一度“整理する”ことが大切
な場合があります。

離婚協議書や別居契約書、公正証書という言葉を聞くと、
「争うためのもの」
「相手を縛るためのもの」
という印象を持たれることもあります。

ですが本来、これらの書面は
感情をぶつけ合うための道具ではありません。

 


書面にすることの本当の意味

書面にするという行為は、
相手と戦うためではなく、

  • 自分が何に困っているのか

  • 何が不安なのか

  • どこまでは譲れて、どこは譲れないのか

を、自分自身が把握するための作業でもあります。

話し合いが難しい状況では、
いきなり結論を出そうとするほど、
気持ちが追い込まれてしまいがちです。

だからこそ、
「まずは条件を整理する」
「書面という形で、現実を可視化する」
という段階を踏むことが、
結果的に心を守ることにつながるケースもあります。

 


離婚・別居は「感情」だけで決めなくていい

離婚や別居は、
人生の中でも大きな選択の一つです。

怒りや悲しみ、不安の中で
すべてを決め切ろうとすると、
後から「考え直せばよかった」と感じることもあります。

書面を作成することは、
すぐに離婚を決断することとイコールではありません。

「考えるための材料を整える」
その一つの方法として、
書類作成という選択肢がある、
そう捉えていただければ十分です。

 


まとめ

話し合いができない状態は、
決して珍しいことではありません。

そしてその状態は、
あなたが弱いからでも、
努力が足りないからでもありません。

感情が絡む問題だからこそ、
一度立ち止まり、
条件や現実を整理するという視点を持つことで、
見えてくるものがあります。

書面にすることは、
争うためではなく、
自分のこれからを考えるための
静かな準備でもあるのです。

 



もし今、
「何から考えればいいのかわからない」
「感情と現実がごちゃごちゃしている」
と感じているのであれば、

すぐに結論を出そうとせず、
一度、条件や状況を整理することから始める、
という方法もあります。

話し合いが難しい場合でも、
書面という形で整理する選択肢があることを、
知っておくだけでも構いません。

 

▶ 離婚協議書・離婚公正証書など書類作成について

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。