―怒鳴られなくても、モラハラに当たることがあります―
「夫婦喧嘩はどこの家庭にもありますよね。」
夫の言動について相談される方から、そんな言葉を聞くことがあります。
夫婦なのだから、意見が合わないこともあるでしょう。
言い合いになることもあります。
でも、夫婦喧嘩とモラハラは、同じものではありません。
では、どこからがモラハラなのでしょうか。
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夫婦喧嘩とモラハラは何が違うのか
夫婦喧嘩は、お互いの考えや意見がぶつかることで起こります。
一方、モラハラでは、相手を精神的に追い詰めたり、自分の思いどおりに動かそうとしたりする言動が問題になります。
例えば、
「そんなことも分からないのか。」
「お前は何をやっても駄目だ。」
「誰のおかげで生活できていると思っている。」
こうした言葉が繰り返されれば、自分の考えを口にすることさえ怖くなってしまう場合があります。
ただし、言葉だけで機械的に判断できるものでもありません。
その言動が繰り返されているか、夫婦の間にどのような力関係が生じているかも大切です。
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怒鳴らないモラハラもあります
モラハラというと、大声で怒鳴ったり、ひどい言葉を浴びせたりする姿を想像するかもしれません。
しかし、怒鳴らなくても相手を追い詰めることはあります。
何日も口をきかない。
何をしても否定する。
人前では優しいのに、家では冷たい態度を取り続ける。
相手の交友関係や行動を細かく制限する。
一つひとつは周囲に説明しにくいことでも、積み重なることで、家の中で安心して過ごせなくなる場合があります。
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「私にも悪いところがある」と思っている方へ
夫婦問題の相談では、
「私も言い返すことがあります。」
「家事ができていない時もあります。」
と、自分の非を説明される方もいます。
もちろん、夫婦の問題を考える時には、自分の言動も振り返る必要があります。
ただ、自分にも改善すべきところがあることと、相手から人格を否定されたり、威圧されたりしてよいことは別です。
私は夫婦カウンセラーとして、どちらか一方を最初から悪者と決めるのではなく、実際に何が起きているのかを整理することを大切にしています。
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モラハラかどうか迷った時に確認したいこと
「これはモラハラですか。」
その答えを急ぐ前に、次のようなことを振り返ってみてください。
夫の反応が怖くて、自分の意見を言えなくなっていないか。
何か問題が起きると、いつも自分だけが謝っていないか。
夫の言動によって、日常生活や人間関係が制限されていないか。
家の中で安心して過ごせているか。
こうした状態が続いているなら、単なる夫婦喧嘩として片づけず、今の関係を見直す必要があるかもしれません。
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まとめ
夫婦喧嘩とモラハラの違いは、怒鳴ったかどうか、ひどい言葉を使ったかどうかだけでは判断できません。
相手の言動によって、自分の意思や行動がどれほど制限されているのか。
夫婦の間で、同じようなことが繰り返されていないか。
そこを見ることが大切です。
モラハラという言葉に当てはまるかどうかよりも、今の夫婦関係で自分がどのような生活を送っているのか。
まずは、その現実を見てほしいと思います。
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「夫の言動はモラハラなのか、それとも普通の夫婦喧嘩なのか。」
判断できずに悩んでいる方もいるでしょう。
私は行政書士として20年以上、離婚や夫婦問題に関わり、夫婦カウンセラーとしても相談を受けています。
心理面だけでなく、今後の生活や別居・離婚という選択肢も含め、相談者自身がこれからどうしたいのかを一緒に考えています。
※暴力や強い威圧などがあり、安全に話し合える状態ではない場合には、夫婦だけでの話し合いを無理に行わず、安全の確保や専門機関への相談を優先してください。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。