結婚前の約束は、結婚してからも守られるのか

 

―婚前契約書を作る前に知っておきたいこと― 

「結婚する前に、きちんと約束しておきたいんです。」

婚前契約書の相談では、財産のことだけでなく、不倫をした場合のことや、結婚後の生活について希望を伺うことがあります。

ただ、ここで一つ考えておきたいことがあります。

結婚前に約束したことは、結婚後も必ずそのとおりになるのでしょうか。

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契約書に書けば、何でも有効になるわけではありません

例えば、

「不倫をしたら慰謝料500万円を支払う。」

「離婚する時は、財産を一切請求しない。」

こうした約束を希望されることがあります。

しかし、契約書に書いたからといって、すべての条項がそのまま法的に認められるとは限りません。

慰謝料の金額が過大ではないか。

財産に関する取り決めが法律上どのように扱われるか。

個々の内容や事情によって、判断が変わることがあります。

婚前契約書は、将来のすべてを自由に決められる書類ではありません。

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結婚後に事情が変わることもあります

結婚前には共働きの予定だった夫婦が、出産や育児によって、一方の収入が減ることもあります。

転職や病気などで、生活状況が変わる場合もあるでしょう。

結婚前には納得していた約束でも、何年か経つと、当時とは事情が違っているかもしれません。

だから私は、契約書を作る際に、今の希望だけでなく、将来どのような変化が起こり得るのかも考えるようにしています。

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約束の強さより、二人の理解が大切です

婚前契約書の作成では、依頼者が希望する条件をできるだけ厳しく書けばよい、とは考えていません。

相手もその意味を理解しているのか。

一方だけに不合理な負担を求めていないか。

実際に守ることができる内容なのか。

そうしたことも大切です。

私は行政書士として20年以上、夫婦問題に関わってきました。

その経験からも、契約書を作ること自体が目的になってはいけないと考えています。

婚前契約書は、結婚後の生活について二人が考え、納得できる約束を形にするためのものです。

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まとめ

婚前契約書を作っておけば、将来何が起きても安心というわけではありません。

法律上の限界もあれば、結婚後に事情が変わることもあります。

だからこそ、強い言葉や高額な違約金を並べるよりも、

二人が内容を理解し、将来の生活を考えた約束にすること。

そこに婚前契約書を作る意味があると思っています。

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婚前契約書を作りたいけれど、希望する内容が法律上問題ないのか分からない。

そのような場合には、結婚後の生活や将来の変化も考えながら、必要な条項を整理し、契約書の作成をサポートしています。
 

▶ 婚前契約書作成について

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。