―優しい夫を見ても、素直に喜べなくなったあなたへ―
昨日まで不機嫌だった夫が、今日は妙に優しい。
普通に話しかけてくるし、冗談まで言っている。
以前なら、そんな夫を見てホッとしていたのに、今は少し違う。
「今日は機嫌がいいんだ。」
そう思う一方で、
「でも、いつまで続くんだろう。」
と考えてしまう。
夫が怒っている時だけでなく、機嫌がいい時まで気を遣ってしまう。
そんな生活になっていませんか。
────────────────────
優しくされても、気持ちが休まらない
夫の機嫌が悪い時は、余計なことを言わないようにする。
機嫌がいい時は、その状態を壊さないようにする。
これでは、夫がどんな状態でも、あなたは夫のことを考え続けることになります。
しかも、夫が優しくしてくれると、
「こんなにいいところもあるのに、私が気にしすぎなのかな。」
と、それまで嫌だったことまで打ち消してしまうことがあります。
でも、今日優しかったからといって、昨日傷ついたことまでなかったことにする必要はありません。
────────────────────
夫の機嫌を、自分の仕事にしていませんか
夫婦問題の相談を受けていると、夫の表情や声の調子を細かく気にしている方がいます。
本人は、それを特別なことだとは思っていない場合もあります。
長い間、そうやって生活してきたからです。
ただ、ここで考えてほしいことがあります。
夫が不機嫌になるのは、すべてあなたのせいなのでしょうか。
夫を怒らせないように生活することが、あなたの役割なのでしょうか。
相手の気持ちを思いやることと、相手の機嫌に責任を持つことは違います。
夫の機嫌を直すことまで、自分の仕事にしなくてもいいのです。
────────────────────
まずは、夫ではなく自分の一日を見てみる
私は、こうした相談で、すぐに夫への対応を変えるよう勧めるわけではありません。
急に態度を変えることで、かえって相手の反発が強くなる場合もあるからです。
まずは、夫の機嫌によって、自分の一日がどれほど左右されているのかを振り返ってみてください。
夫が不機嫌だから、予定を取りやめた。
夫が帰ってくる時間が近づくと、落ち着かなくなる。
夫が優しい日は、安心するより先に理由を考えてしまう。
そんなことが続いているなら、問題は単なる夫婦喧嘩ではないかもしれません。
────────────────────
まとめ
夫が優しいことは、もちろん悪いことではありません。
ただ、その優しさに安心できなくなっているなら、そこには何か理由があるはずです。
「夫が今日は機嫌よく過ごせたか。」
ではなく、
「私は今日、安心して過ごせただろうか。」
一度、そこに目を向けてみてほしいと思います。
────────────────────
夫の機嫌に振り回される生活が当たり前になっていると、自分がどれほど気を張っているのか、気づきにくくなることがあります。
モラハラカウンセリングでは、夫をどう変えるかだけではなく、今の関係で何が起きているのか、これから自分に何ができるのかを一緒に考えていきます。
※暴力や強い威圧などがあり、安全に話し合える状態ではない場合には、夫婦だけでの話し合いを無理に行わず、安全の確保や専門機関への相談を優先してください。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。