夫婦で決めたことを、そのまま書くだけでは足りません

 

―離婚協議書を作る時、私が確認していること― 

「養育費は月5万円で決まりました。」

「家は夫がそのまま住むことになりました。」

「子どもとは月1回会うことで話がついています。」

離婚条件について夫婦で話し合いができていれば、あとはその内容を書面にすればいい。

そう思われるかもしれません。

でも、離婚協議書を作る時には、

「何を決めたか」だけでなく、「その約束で実際に困らないか」まで確認する必要があります。

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「月5万円」だけでは決まっていないことがあります

例えば養育費。

月5万円と決めても、

いつから、いつまで払うのか。

毎月何日に払うのか。

どの口座に振り込むのか。

進学などで大きなお金が必要になった時はどうするのか。

こうしたことまで考えると、

「金額は決まっている」だけでは足りないことが分かります。

夫婦の間では分かっているつもりでも、

数年後には受け取り方が違っていることもあります。

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「月1回会う」も、人によって意味が違います

親子交流についても同じです。

「月1回」と決めただけでは、

誰が日程を決めるのか。

子どもの学校行事や体調と重なったらどうするのか。

予定が合わなかった月はどうするのか。

その時になって初めて、

「そこまでは決めていなかった。」

となることがあります。

反対に、細かく決めすぎることで、かえって動きにくくなる場合もあります。

大切なのは、何でも細かく書くことではありません。

その夫婦にとって、どこまで決めておく必要があるかを考えることです。

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私は「決まった条件」を聞くだけではありません

離婚協議書の相談では、

お二人で決めた内容をお聞きしたうえで、

「この場合はどうしますか。」

「ここは決めておかなくても大丈夫ですか。」

と確認することがあります。

書類を作る側から見ると、

後になって解釈が分かれそうなところが見つかることがあるからです。

逆に、

相談者が入れたいと言った内容でも、

そこまで細かく決めなくてもよいのでは、とお話しすることもあります。

離婚協議書は、約束をたくさん詰め込めばよい書類ではありません。

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大切なのは、離婚した後に使えること

離婚協議書を作った時点では、

夫婦とも内容を理解しているでしょう。

しかし、その書類が必要になるのは、

半年後、数年後かもしれません。

その時に読んでも、

何を約束したのか分かる。

事情が変わった時にも、

どこを基準に話せばよいのか分かる。

私は、そこまで考えて書類を作ることが大切だと思っています。

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まとめ

離婚条件について夫婦で合意できていることは、とても大切です。

ただ、

「合意できていること」と「書面として十分なこと」は、必ずしも同じではありません。

何を決めたのか。

決め忘れていることはないか。

曖昧な表現になっていないか。

細かく決めすぎていないか。

離婚後に実際に使える内容になっているか。

離婚協議書を作る時には、そうしたところまで確認しています。

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「条件はだいたい決まったけれど、この内容で十分なのか分からない。」

そんな段階でもご相談いただけます。

決まっていることを確認しながら、離婚後の生活も考えて、必要な内容を整理していきます。
 

▶ 離婚協議書作成について

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。