夫婦の会話で「事実」と「解釈」が混ざっていませんか


―同じ出来事なのに、話がかみ合わなくなる理由― 

夫婦の相談を受けていると、

一つの出来事について話しているはずなのに、途中からまったく話がかみ合わなくなることがあります。

例えば、

「昨日、帰りが遅かったよね。」

という話をしていたはずが、

「俺を信用していないのか。」

「そうやって、いつも私のせいにする。」

いつの間にか、別の話になっている。

こうした時に一度分けて考えてみてほしいのが、

「実際に起きたこと」と「そこから自分が受け取ったこと」です。

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「帰宅が23時だった」は事実です

例えば、

「夫が23時に帰宅した。」

これは、実際に起きたことです。

一方、

「家族のことを大切にしていない。」

「私と顔を合わせたくないから遅く帰ってきた。」

これは、その出来事から考えたことです。

もちろん、そう感じるだけの理由がそれまでの夫婦関係にあるかもしれません。

だから、解釈すること自体が悪いわけではありません。

ただ、事実と自分の解釈が一緒になると、夫婦の会話はこじれやすくなります。

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相手も同じことをしています

これは夫婦のどちらか一方だけの問題ではありません。

妻が、

「どうして連絡してくれなかったの?」

と聞いただけなのに、

夫は、

「また責められている。」

と受け取っているかもしれません。

妻からすれば、ただ理由を聞いただけ。

夫からすれば、非難された。

同じ会話なのに、二人が受け取っているものが違います。

こうなると、

「責めていない。」

「いや、責めている。」

という話になり、本来話したかった「連絡をどうするか」から離れていきます。

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私は相談でも、ここを分けて聞くことがあります

相談を受けていて、

「それは実際に相手が言った言葉ですか。それとも、そういう意味だと感じたのでしょうか。」

と確認することがあります。

細かいことのようですが、この違いは大切です。

事実と解釈を分けてみると、

「夫が何をしたのか」

「自分はそれをどう受け取ったのか」

「本当は何を伝えたかったのか」

が少しずつ見えやすくなります。

そしてこれは、相手の言動を正当化するためにすることではありません。

夫婦の間で実際に何が起きているのかを、できるだけ正確に見るためです。

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話し合う前に、紙に二つだけ書いてみる

話し合いになると感情的になってしまう方は、

相手に話す前に、

「実際にあったこと」

「それについて自分が感じたこと・考えたこと」

を分けて書いてみる方法があります。

それだけでも、

自分が本当に相手に伝えたいことが見えてくる場合があります。

全部をきれいに整理する必要はありません。

「これは事実かな。それとも私の受け取り方かな。」

一度考えてみるだけでも十分です。

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まとめ

夫婦だからといって、同じ出来事を同じように受け取るわけではありません。

事実は一つでも、そこから何を感じ、どう解釈するかは違います。

話がかみ合わなくなった時、

相手を説得する前に、

「今話しているのは、事実なのか。それとも自分の解釈なのか」

と分けてみる。

それだけで、これまでとは違うところから夫婦の問題が見えてくることがあります。

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「話し合おうとしても、いつも違う話になってしまう」

「自分でも何を伝えたいのか分からなくなる」

そんな時は、夫婦の間で起きていることを一緒に整理することも、カウンセリングで行っています。


▶ 夫婦(離婚)カウンセリングについて


※暴力や強い威圧などがあり、安全に話し合える状態ではない場合には、夫婦だけでの話し合いを無理に行わず、安全の確保や専門機関への相談を優先してください。

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。