―初めて相談する方に、私が大切にしていること―
「夫婦カウンセリングって、実際には何をするんですか?」
そう聞かれることがあります。
カウンセリングというと、相談者が話をして、カウンセラーがうなずきながら聞く。
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
もちろん、話を聞くことは大切です。
でも私は、話を聞いて「つらかったですね」で終わるだけでは、夫婦問題の相談として十分ではないと考えています。
今回は具体的な手法ではなく、私が夫婦カウンセリングで何を大切にしているのかをお話しします。
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最初から、上手に話す必要はありません
初めて相談される方から、
「何から話せばいいのか分かりません。」
と言われることがあります。
夫への不満、最近起きたこと、離婚への迷い、子どものこと。
いろいろなことが頭の中にあれば、順番に説明できなくても当然です。
話が前後しても構いませんし、言いたくないことまで無理に話す必要もありません。
相談に来る前に、自分の気持ちや出来事をきれいに整理しておく必要はありません。
その整理も含めて、カウンセリングだと思っています。
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相談者の話だけで、夫婦の問題を決めつけません
何があったのかを聞くだけではなく、
その時どう感じたのか。
その後、二人はどんなやり取りをしたのか。
同じようなことが繰り返されていないか。
相談者自身はどう対応してきたのか。
そうしたこともお聞きします。
そして、夫婦問題には相手がいます。
夫はなぜそのような反応をするのか。
こちらの言葉を相手はどう受け取っているのか。
二人のやり取りが、なぜいつも同じところで行き詰まるのか。
相談者に寄り添うことと、相談者の話をすべて肯定することは違います。
どちらが正しい、悪いと決めるためではなく、今の夫婦関係を理解するために、相手側のことも考えます。
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必要な時には、私の考えも伝えます
私は、ずっと聞き役に徹しているわけでもありません。
お話を聞いていて別の見方ができそうなら、
「私はこういうふうにも見えるのですが、どうでしょう。」
とお伝えすることもあります。
必要に応じて質問をしたり、考え方を整理するための方法を使ったりすることもあります。
ただし、私の考えが答えではありません。
「確かにそうかもしれない。」
でも、
「私はそうは思わない。」
でもいいのです。
そこから、また一緒に考えていきます。
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1,200件以上の相談や書類作成に関わってきても、答えは一つではありません
私は行政書士として18年以上、離婚や夫婦問題に関する相談や書類作成に携わってきました。
その経験があるからこそ感じるのは、
夫婦問題には、誰にでも当てはまる答えはない
ということです。
一見よく似た相談でも、夫婦の関係、生活状況、子どものこと、大切にしたいものはそれぞれ違います。
過去に似たケースがあったから、
「あなたもこうすればいい。」
とは考えません。
これまでの経験は、答えを当てはめるためではなく、その人の状況をいろいろな角度から考えるために使うものだと思っています。
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相談した後に、一つでも持って帰ってほしい
一度のカウンセリングで、長年の夫婦問題がすべて解決するとは思っていません。
それでも、
「自分たちの問題は、ここにあるのかもしれない。」
「今までとは少し違う見方ができそう。」
「まず、これをやってみよう。」
何でも構いません。
何か一つでも、これまでとは違うものを持って帰ってもらいたい。
そのために、話を聞き、質問し、必要なら私の考えも伝え、一緒に考えます。
カウンセリングは、私が答えを教える時間ではありません。
相談者とカウンセラーが一緒に考えていく共同作業だと思っています。
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まとめ
夫婦カウンセリングは、うまく話すために行く場所ではありません。
また、カウンセラーから「離婚しなさい」「夫婦を続けなさい」と答えをもらう場所でもないと私は考えています。
話す。
整理する。
違う角度から見てみる。
そして、これから自分に何ができるのかを考える。
寄り添うことは出発点です。
その先で、相談された方自身が次の一歩を考えられるようになる。
それが、私が夫婦カウンセリングで目指していることです。
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「カウンセリングを受けてみたいけれど、何を話せばいいのか分からない。」
そんな方も、準備をしてくる必要はありません。
今困っていることから、一緒に整理していきます。
▶ 夫婦(離婚)カウンセリングについて
※暴力や強い威圧などがあり、安全に話し合える状態ではない場合には、夫婦だけでの話し合いを無理に行わず、安全の確保や専門機関への相談を優先してください。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。