「私の気持ちを分かってくれる人」に相談すれば、それで十分でしょうか?


―夫婦問題では、あなたの気持ちだけを見ていても解決しないことがあります

「女性のカウンセラーの方が、私の気持ちを分かってくれるでしょうか。」

「離婚経験のある人の方が、相談しやすいでしょうか。」

夫婦問題の相談先を探していると、

そんなことを考える方もいると思います。

確かに、

「この人なら分かってくれそう。」

と思えることは大切です。

話しにくい相手には、

本当の気持ちを話すことも難しいからです。

でも私は、

同じ経験をしていることと、その人の夫婦問題を理解できることは、別の話だと思っています。

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離婚経験があっても、それは一人の離婚経験です

例えば、

離婚を経験したカウンセラーなら、

離婚する人の気持ちがすべて分かるのでしょうか。

私はそうは思いません。

夫婦の数だけ、

そこに至る事情があります。

結婚した経緯も違う。

子どものことも違う。

お金のことも違う。

夫婦の力関係も違う。

そして何より、

その人がこれからどうしたいのかも違います。

自分の経験と似ているからといって、

自分の経験をそのまま相談者に当てはめてしまったら、

かえって大切なものを見落とすこともあると思います。

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私は、相談者の味方だけをすればよいとも思っていません

これは、

少し誤解されるかもしれません。

もちろん、

つらい思いをして相談に来られた方のお話は、

きちんとお聴きします。

ただ、

夫婦問題には相手がいます。

「なぜ夫はそんなことを言うのだろう。」

「こちらがこう言ったら、相手はどう受け取るだろう。」

「この話し方を続けたら、二人の話し合いはどうなるだろう。」

そういう相手側の心理や反応まで考えなければ、

現実の夫婦問題はなかなか動きません。

相談者に共感することと、相談者の言うことをすべて肯定することは違う。

私はそう考えています。

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「あなたは悪くありません」で終わらせたくありません

苦しい時に、

自分の気持ちを分かってもらえるだけで、

少し楽になることはあります。

それはとても大切なことです。

でも、

相談がそこで終わってしまったら、

明日からの生活は何も変わらないかもしれません。

私は、

「つらかったですね。」

だけで相談を終わらせたくありません。

では、

これからどうするのか。

相手に伝えてみるのか。

伝え方を変えてみるのか。

少し距離を置くのか。

別居を考えるのか。

今は何もしないのか。

その人が自分で次の一歩を選べるところまで、一緒に考えることが相談だと思っています。

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正解を決めるのは、カウンセラーではありません

だからといって、

私が、

「こうした方がいい。」

と人生の答えを決めるわけでもありません。

夫婦関係を続けることが正解の人もいれば、

離れることが必要な人もいます。

今は結論を出さない方がよい人もいるでしょう。

私自身、

多くの夫婦問題に関わってきましたが、

誰にでも当てはまる一つの正解があるとは思っていません。

最終的に人生を歩いていくのは、

カウンセラーではなく、

相談に来られたご本人だからです。

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私ができるのは「見えていないもの」を一緒に見ること

悩みの中にいる時は、

どうしても視野が狭くなります。

夫のことしか考えられない。

離婚するかしないかしか考えられない。

自分が我慢するしかないと思っている。

そんな時に、

少し違う方向から状況を見る。

相手の心理も考えてみる。

変えられることと、

自分では変えられないことを分けてみる。

そして、

「では、自分はこれからどうしたいのか。」

と考えてみる。

私は、

そのためにカウンセラーがいるのだと思っています。

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まとめ

相談する相手に、

「自分の気持ちを分かってほしい。」

と思うのは当然のことです。

でも私は、

寄り添うことは、相談の出発点であってゴールではない

と思っています。

同じ経験をした人から答えをもらうのではなく、

自分とは違う相手のことも含めて状況を整理し、

最後は、

自分自身が納得してこれからを決める。

そして、

小さくても実際に一歩進んでみる。

そのためのお手伝いをすることが、

私の考える夫婦カウンセリングです。

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「話を聞いてもらうだけでは、何も変わらない気がする。」

「自分がこれからどうしたいのか、一人では分からなくなっている。」

そんな時は、

今まで何があったのかを話すところからで構いません。

あなたの気持ちだけでなく、

相手との関係や今後の選択肢も一緒に整理しながら、

これからの一歩を考えていきます。
 

夫婦(離婚)カウンセリングについて

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。