「私はどうしたい?」と聞かれて、答えられなくなっていませんか?


―相手に合わせ続けるうちに、自分の気持ちが分からなくなることがあります― 

「あなたは、どうしたいですか?」

相談の中でそうお聞きすると、

すぐに答えが返ってこないことがあります。

「どうしたいんでしょうね……」

「それが自分でも分からないんです。」

夫婦問題、特にモラハラに長く悩んできた方には、
決して珍しいことではありません。

私はそんな時、

無理に答えを出してもらおうとはしません。

むしろ、

どうして自分の気持ちが分からなくなってしまったのか。

そこから一緒に考えることがあります。

────────────────────
 

いつの間にか「夫はどう思うか」が先になっている

例えば、

「週末、何をしたいですか?」

と聞かれた時にも、

自分が何をしたいかより先に、

「夫は何と言うだろう。」

と考えてしまう。

買い物をする時も、

友人と会う時も、

何かを決める時も、

・怒られないだろうか

・嫌な顔をされないだろうか

・後から何か言われないだろうか

そんなことを考えるのが、

当たり前になっていることがあります。

────────────────────
 

「自分で決める」機会が少しずつ減っていきます

最初から、

自分の気持ちがなかったわけではありません。

「今日はこれが食べたい。」

「ここへ行きたい。」

「私はこう思う。」

以前なら、

普通に言えていたこともあったはずです。

でも、

何かを言うたびに否定されたり、

不機嫌になられたり、

「お前の考えはおかしい。」

と言われたりする。

それが繰り返されれば、

だんだん言わなくなることがあります。

そして、

いつの間にか、

自分でも何がしたいのか分からなくなってしまう。

私は相談を受けながら、

そこまで我慢してきたのだな、と感じることがあります。

────────────────────
 

いきなり人生の答えを出さなくてもいい

そんな状態の方に、

「離婚したいですか?」

「夫婦を続けたいですか?」

と聞いても、

簡単に答えが出ないのは当然だと思います。

ずっと自分の気持ちを後回しにしてきたのに、

突然、

人生の大きな決断だけ、

「あなたはどうしたい?」

と聞かれても難しいでしょう。

だから私は、

もっと小さなところからでいいと思っています。

────────────────────
 

今日、自分がしたいことを一つ決めてみる

例えば、

今日のお昼は何を食べたいのか。

時間があったら何をしたいのか。

見たいテレビは何なのか。

一人になれる時間があったら、

どう過ごしたいのか。

夫婦問題とは関係のないことで構いません。

「そんなことで何が変わるの?」

と思うかもしれません。

でも、

自分のことを自分で決める。

その感覚を少しずつ取り戻していくことは、

私はとても大切だと思っています。

────────────────────
 

自分の人生まで相手に決めてもらわなくていい

夫がどう思うか。

夫がどう反応するか。

それを完全に無視して生活することは、

現実には難しいでしょう。

でも、

相手の反応を考えることと、

自分の気持ちまでなくしてしまうことは別です。

相手がどうするかは、

相手が決めること。

自分がどうしたいのかは、

自分が考えていいことです。

────────────────────
 

まとめ

「私はどうしたい?」

そう聞かれて答えられなくても、

焦る必要はありません。

長い間、

相手の顔色や考えを優先してきたのであれば、

すぐに自分の気持ちが出てこないこともあります。

だから、

いきなり離婚するかどうかを決めるのではなく、

今日の小さなことから、

「私はどうしたい?」

と自分に聞いてみる。

私は、

そんなところから始めてもいいと思っています。

誰かが決めた人生ではなく、

自分が納得してこれからを選んでいくための、

小さな一歩になるかもしれません。

────────────────────
 

もし今、

「自分がどうしたいのか分からない」

「夫のことばかり考えて、自分の気持ちが分からなくなっている」

のであれば、

最初から答えを用意する必要はありません。

これまで何があったのか。

今、何を感じているのか。

そして、これからどうしていきたいのか。

一緒に一つずつ考えていきます。
 

夫婦(離婚)カウンセリングについて

 


※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。