―相手に合わせ続けるうちに、自分の気持ちが分からなくなることがあります―
「あなたは、どうしたいですか?」
相談の中でそうお聞きすると、
すぐに答えが返ってこないことがあります。
「どうしたいんでしょうね……」
「それが自分でも分からないんです。」
夫婦問題、特にモラハラに長く悩んできた方には、
決して珍しいことではありません。
私はそんな時、
無理に答えを出してもらおうとはしません。
むしろ、
どうして自分の気持ちが分からなくなってしまったのか。
そこから一緒に考えることがあります。
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いつの間にか「夫はどう思うか」が先になっている
例えば、
「週末、何をしたいですか?」
と聞かれた時にも、
自分が何をしたいかより先に、
「夫は何と言うだろう。」
と考えてしまう。
買い物をする時も、
友人と会う時も、
何かを決める時も、
・怒られないだろうか
・嫌な顔をされないだろうか
・後から何か言われないだろうか
そんなことを考えるのが、
当たり前になっていることがあります。
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「自分で決める」機会が少しずつ減っていきます
最初から、
自分の気持ちがなかったわけではありません。
「今日はこれが食べたい。」
「ここへ行きたい。」
「私はこう思う。」
以前なら、
普通に言えていたこともあったはずです。
でも、
何かを言うたびに否定されたり、
不機嫌になられたり、
「お前の考えはおかしい。」
と言われたりする。
それが繰り返されれば、
だんだん言わなくなることがあります。
そして、
いつの間にか、
自分でも何がしたいのか分からなくなってしまう。
私は相談を受けながら、
そこまで我慢してきたのだな、と感じることがあります。
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いきなり人生の答えを出さなくてもいい
そんな状態の方に、
「離婚したいですか?」
「夫婦を続けたいですか?」
と聞いても、
簡単に答えが出ないのは当然だと思います。
ずっと自分の気持ちを後回しにしてきたのに、
突然、
人生の大きな決断だけ、
「あなたはどうしたい?」
と聞かれても難しいでしょう。
だから私は、
もっと小さなところからでいいと思っています。
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今日、自分がしたいことを一つ決めてみる
例えば、
今日のお昼は何を食べたいのか。
時間があったら何をしたいのか。
見たいテレビは何なのか。
一人になれる時間があったら、
どう過ごしたいのか。
夫婦問題とは関係のないことで構いません。
「そんなことで何が変わるの?」
と思うかもしれません。
でも、
自分のことを自分で決める。
その感覚を少しずつ取り戻していくことは、
私はとても大切だと思っています。
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自分の人生まで相手に決めてもらわなくていい
夫がどう思うか。
夫がどう反応するか。
それを完全に無視して生活することは、
現実には難しいでしょう。
でも、
相手の反応を考えることと、
自分の気持ちまでなくしてしまうことは別です。
相手がどうするかは、
相手が決めること。
自分がどうしたいのかは、
自分が考えていいことです。
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まとめ
「私はどうしたい?」
そう聞かれて答えられなくても、
焦る必要はありません。
長い間、
相手の顔色や考えを優先してきたのであれば、
すぐに自分の気持ちが出てこないこともあります。
だから、
いきなり離婚するかどうかを決めるのではなく、
今日の小さなことから、
「私はどうしたい?」
と自分に聞いてみる。
私は、
そんなところから始めてもいいと思っています。
誰かが決めた人生ではなく、
自分が納得してこれからを選んでいくための、
小さな一歩になるかもしれません。
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もし今、
「自分がどうしたいのか分からない」
「夫のことばかり考えて、自分の気持ちが分からなくなっている」
のであれば、
最初から答えを用意する必要はありません。
これまで何があったのか。
今、何を感じているのか。
そして、これからどうしていきたいのか。
一緒に一つずつ考えていきます。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。