モラハラの相談を受けていると、
こんな不安を口にされる方が少なくありません。
「反応を減らしたら、無視していることになりませんか?」
「冷たくしたら、あとで不利になりそうで怖いです」
とてももっともな不安だと思います。
ここでいう「反応を減らす」とは、
相手を無視することでも、関係を壊すことでもありません。
・必要な返事はする
・やるべき家事や育児は続ける
・日常生活は淡々とこなす
そのうえで、
相手が求めている“感情的な反応”を控える
という意味です。
モラハラの言動には、
一定のパターンがあります。
・責める
・否定する
・揚げ足を取る
・感情的な反応を引き出す
相手は、あなたの説明や言い訳、
悲しみや怒りといった反応をきっかけに、
さらに攻撃を重ねてくることがあります。
だからこそ、
材料を与えないことが大切になります。
普通の関係であれば、
理由を説明すれば分かり合えることもあります。
しかし、モラハラの関係では、
説明がそのまま攻撃感じられることがあります。
・「言い訳するな」
・「結局お前が悪い」
と返され、
かえって傷つく結果になることも少なくありません。
反応を減らすという選択は、
相手をコントロールするためのものではありません。
自分の心をすり減らさないための行動です。
・必要以上に傷つかない
・感情の消耗を減らす
・冷静さを保つ
そのための距離の取り方の一つです。
「冷たくした」「笑顔で対応しなかった」
という理由だけで、
離婚や別居の場面で不利になることはありません。
日常生活をきちんと送り、
必要な会話をしていれば、
反応を控えていること自体が問題になることはありません。
反応を減らすことは、
無関心でも、冷酷さでもありません。
これまで十分すぎるほど頑張ってきた自分を、
これ以上傷つけないための、
現実的で穏やかな対処法です。
このコラムでは今後も、
「自分を守るための距離の取り方」について、
少しずつ整理してお伝えしていきます。
もし今、
「頭では分かっているけれど、気持ちが追いつかない」
「一人で整理するのは少ししんどい」
と感じているのであれば、
無理に答えを出す前に、
一度気持ちや状況を言葉にして整理する、
という方法もあります。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの視点としてお読みください。