離婚協議書という言葉を見て、
「作っておけば安心」
「書面にすれば話が進む」
と考える方も多いと思います。
確かに、書面化は大切です。
ただ一方で、現実にはこうしたケースも少なくありません。
「協議書のたたき台ができたのに、夫と話し合いができない」
「切り出すのが怖くて、内容を見せられない」
「話すと責められるので、結局進まない」
書類は大切な道具ですが、
“話し合いが成立しない関係”では、書類だけで解決できない場面があるのです。
離婚協議書や別居契約書は、
「相手を変えるため」のものではありません。
本来は、
・何を決める必要があるのか
・決めていないと将来どこで困るのか
・どこまで合意できそうか
を整理し、条件を“見える化”するための道具です。
だからこそ、話し合いが難しい場合には、
**「書面を作る順番」**を間違えると、逆につらくなることがあります。
たとえば、協議書の内容自体は整っていても、
相手に提示する段階で止まってしまうことがあります。
このとき大切なのは、
「書類を急ぐ」ことではなく、
**“進め方を安全に整える”**ことです。
どう切り出すのが現実的か
どこまで言うべきか/言わない方がいいか
連絡手段はどうするか
先に固めるべき条件は何か
こうした点を整理せずに突っ込むと、
話し合いがさらに難しくなることもあります。
書類作成の相談というと、
「もう離婚を決めた人がするもの」
と思われがちです。
でも実際は、
“決めきれない段階”や“話し合いが難しい段階”の方が、整理が必要です。
今の状況で書面化できること/できないこと
先に準備すべきこと
書面を作るなら、何を優先すべきか
こうした整理ができると、
離婚協議書や別居契約書は、
将来のトラブルを防ぐうえでとても有効です。
ただし、話し合いが難しい関係では、
書類そのものより、進め方の順番が大事になることがあります。
このコラムでは今後も、
「書類を作るかどうか」以前の段階も含めて、
現実に役立つ整理の視点をお伝えしていきます。
※このコラムは、特定の行動や結論を勧めるものではありません。
ご自身の状況を整理するための一つの材料としてお読みください。